滑り型マイクロ波凝固切断器具(MWCX:スライド型)

マイクロ波は生体組織凝固にとっては最適なエネルギーである。
血も煙もミストも出ない、マイクロ波組織凝固切断器 “ MWCX ”。

電子レンジと同じ2.45GHzのマイクロ波を利用した手術器械は、2つの可動する刃がそれぞれアンテナとなり、アンテナ間を中心導体から外部導体へマイクロ波が照射される仕組みとなっている。従ってアンテナ間に挟まれた生体組織が凝固されるとともに切断作業にそのまま移れる。マイクロ波はアンテナ間以外に照射されることがなく圧縮、挟まれた組織はほぼ数秒間で凝固、止血される。可動する刃はハサミ型やスライドする型を用意できている。血管シーリング力は1000mmHg(動脈)あり、φ1cmの大血管切断も可能である。細腔組織(胆管、膵管、尿管、小気管)のシーリングも可能である。

特長

2つのスライドするアンテナが異なる曲率を持ち、2つの刃の間に挟んだ組織間にマイクロ波を照射し、さらにそのまま刃を押し込んで切断する。シーリング圧は1000mmHgに達する。lateral thermal injuryは10秒前後の使用で2mmである。中小血管や管腔組織、軟部組織、実質臓器の凝固切断手技全てに応用可能である。

滑り型マイクロ波凝固切断器具(MWCX:スライド型)