マイクロ波双極鑷子(Microwave Bipolar Tweezer)

下大静脈出血も止血できる鑷子(セッシ)。

鑷子タイプはそれぞれの作業肢にマイクロ波が飛び、モノを挟む両先端が接触しても放電しない。マイクロ波の止血部位はHE染色で細胞の生死を判別できないほど組織形態を残した状態で固定されており、炭化なく止血後の再出血は無い。シーリング力はMWCX同様極めて強く、大静脈の出血も止血可能である。まず2本のアンテナがお互いに動くタイプの他、先端にのみマイクロ波が飛ぶタイプ、長軸方向にマイクロ波を線状に照射するタイプ等の原型がある。分野では直視下、鏡視下用、内視鏡用デバイスも開発されている。

特長

鑷子の作業肢両方が同位相のマイクロ波を発し、作業肢幅の範囲のみにマイクロ波を照射する。先端同士の接触による放電は無い。シーリング圧、lateral thermal injuryとも先のデバイスと同じ能力を持ち、全て把持できれば大静脈の出血等、止血可能である。片方の作業子のみでもタッチ止血が可能である。腸管膜内の血管等、組織内の脈管の止血を外部から行える。

マイクロ波双極鑷子(Microwave Bipolar Tweezer)